エンガワでL3が強い理由を考える
初めに断っておきますと、「エンガワでL3が強い」理由は分かっていません。
私自身、エンガワの勝率は高めで安定して動ける印象があります。
果たしてこれは私個人に由来する”得意ステージ”による補正なのか。
しかしながら、甲子園でも「エンガワはL9が最適解」などと言われるほどにL3の強さが一般に浸透しています。
では、なぜL3がエンガワで活躍できるのか。
これを真摯に検証することはスプラ分析において重要な発想だと思います。
スプラ検証で有名なものとしては、stat inc.のデータから定量的に平均勝率を求め強ブキの選定を行うものです。
一方で、より具体的で実践的な分析はほとんど見聞きしません。
編成に対する最適解、ステージに対する最適解、プレイヤーのスキルや志向によるブキ選定の最適解など、もっと具体的に体系的にまとめられれば、伸び悩んでいるプレイヤーの助けになるのでは。
さて、L3がエンガワで強い理由ですが、個人的には射程の問題ではないかと思っています。
もう少し具体的に言うとブキの射程が無駄になりにくいステージ構成なのではと。
スプラトゥーンでは原則として、両者が射程内にいる場合、より射程が短いブキの方が有利になる傾向にあります。
そりゃ当然ですよね。至近距離でのパシュパシュチャーがスシより強いなんてことがあって良い訳が無い。
あれ、クーゲルの短射程モードって……
少なくともエンガワは起伏が少なく、いわゆる長射程ステージでもないのでシューター類が動きやすいことはなんとなく実感としてあるのですが、
例えば、左バルーン付近から川を越えたブロック上やエリアへ干渉する際にL3の射程はとても”丁度いい”です。この位置は敵チャーポジからの射線もギリギリ届きませんし、左からの裏どりの警戒もできるためガチマッチでもここの維持を意識しています。
また、自高からエリアへの塗りも”丁度いい”。このおかげで復帰後に遅延をしたり、スペシャルを安全に溜めるのに苦労しません。
自陣側エリア手前から左バルーンの広場への牽制も”丁度いい”。これは相手長射程が左バルーン付近にいても手前のブロックで隠れながら近づくこともできます。
これが例えばH3だったりすると、ちょっと長い射程を活かす立ち位置が少ないのではないか。
逆にスシだったりすると、ちょっと短い射程とバルーンや壁の間隔の広さから、敵へ安全にアクセスするルートが少ないのではないか。
この辺はステージ毎にしっかり散歩をして、有効射程と強い立ち位置を確認しながらの検証になると思います。
例えば壁の多いザトウではバケツが強い印象がありますし、開けていてチャーポジが複数あるアロワナはチャークーゲルが強いはずです。
その他には私が苦手なBバスは、タワーを中心に低めの段差が多いのでもしかしたらクラブラなんかが強いかも?(上位勢ではノーチラスの評価が高いようですが。)
逆にブキを念頭に、ラピが活躍できそうなステージを考えると、チョウザメやエンガワがあっていそうな感じがします。
各ステージ毎に強いブキが判明すれば、それに合った味方編成、それをメタる編成、スプラの戦術が一気に深まりそうで楽しみです。