【自己完結】立ち回りとは【ウデマエX】
”スプラトゥーン”という単語とともに最も検索されているであろうワード”立ち回り”。
立ち回りと一言で表現してもその内容がはっきりと定義されたものを見聞きしたことはありません。
定石やセオリーともニュアンスが異なるし、さらに踏み込んだ勝ち筋・負け筋という言葉も結果論的に試合後に評するものになっています。
はたして”タチマワリ”とはなんなのか、我々調査隊はその秘密を探るべくアマゾンの奥地に……
さて、 私の中の結論ですが、
「立ち回り」とはキャラクターを「四次元的」に管理すること
と考えています。
そのためキャラコン、操作も立ち回りに含めてこの記事は書かれています。
立ち回りを極めるのは超難しいです。
TASみたいに理論値で動くことは人間には不可能でしょう。
人間には限界があるよという認識を前提に、まずスプラトゥーンの操作そのものについて考えます。
・キャラ移動(イカ/ヒト:左手で操作)
・視点移動(主にジャイロ:※両手で操作)
・アクション(メイン射撃、サブ、スペシャル:右手で操作)。
一応ナイスやアサリ投げもありますが、基本的な操作はこの3つです。
ジャイロは極わずかにジョイコン分離操作タイプ(片手でジャイロ)やジャイロオフ勢が存在しますが、プロコン使用という前提で。
これらそれぞれを1次元ずつに当てはめていけます。
立ち回りレベル1:2次元(MAP上のキャラの座標)
つまりは初心者。左手の操作。
これは一般的な3Dゲームに共通のスキルで、マリオオデッセイでもゼルダBotWでもほとんど同じ操作方法なのでゲームに慣れている人であれば不自由なく対応できるでしょう。
第一段階として散歩モードでキャラクターをコントロールして、自分が立ちたい任意の場所に立てるレベル。
初プレイのプレイヤーがチュートリアルやヒーローモードで学ぶレベル。
実はこれだけでもオクトエキスパンションのいくつかのステージはクリアできる。
MAP上の所在しか管理できていないのでプレイヤーはまだ点で動いている状態。
いわずもがな、基本的に移動はイカ移動なので、レベル1に潜伏を含みます。
厳密にはステージの上下があるので3次元なんですが、MAP上では2次元表示なので許して。
立ち回りレベル2:3次元(エイム、画面向き)
ようやく最低限のスプラプレイヤー。両手の組み合わせの操作。
ここからTPS、スプラトゥーンというゲームに合わせた独自のスキルになってきます。
右スティックとジャイロ機能を利用して画面全体とレティクルと呼ばれるカーソルを動かし、自分の思うように画面向きを操作する。
この操作がスプラの肝。
マリオなんかは大体の方向があっていればそこまで正確な操作を要求されないのですが、スプラにおいてはこれがうまくできるかどうか、つまりエイムの精度がゲームの上手さを決定づけます。
このレベルでできるようになることは2つ。
1.画面向き操作で自分の視点を動かし、必要な方向を向く
2.細かいエイムで必要なポイント(対象)にレティクルを合わせる
キャラクターが立っているポジションに向きという属性が付与されたことで、キャラクターの状態をベクトルで表すことができるようになります。
基本的に自分の正面しかみていないC帯のプレイヤーはまだまだこの辺。
立ち回りレベル2.5:2次元(アクション)
ここからがスプラの立ち回り本番です。右手の操作。
ウデマエXまでがチュートリアルという言葉もあながち嘘ではありません。
レベル2までのスキルを使って、あなたは「任意の場所に立ち、任意の方向を向く」ことができます。
次のレベルでは、「任意の場所に立ち、任意の方向を向き、任意の行動をとる」こと。
行動とはつまり、メイン射撃、サブ、スペシャルのことです。
慣れていれば どうということはありませんが、例えば試し撃ち場の左右に動くバルーンを攻撃する動きも、
(1)左スティックでキャラクターを移動させながら
(2)ジャイロでレティクルをバルーンに合わせて
(2.5)ZRを押す
という実は結構複雑な操作を求められます。
これにスピナーであればチャージが必要で、筆であれば連打が必要で、ローラー縦振りであればジャンプが必要で、ブキごとに異なる操作方法も必要になってきます。
アクションが加わることで、方向だけが与えられたベクトルの太さとでも言うべきか、ベクトルの質を操作できるようになります。
そして重要なのはレベル2までは試し撃ちと散歩で、つまりオフラインプレイでも訓練可能ということ。
逆に言えば、次のレベルは実際のプレイ(プレイ動画を含む)でないと身に付かない、非常に特殊なスキルと言えます。
オブジェクト管理とか何にも考えなくても、正面の敵にエイムを合わせて倒せるならばB帯に上がれるでしょう。
立ち回りレベル3:4次元(情報とタイミング)
物理学では空間3次元と時間1次元で4次元を表現するらしいです。
それはさておき、「(適切なタイミングで)適切な場所に立ち、適切な方向を向き、適切な行動をとる」ことができるようになればスプラ上位勢。
世間一般が表現する”立ち回り”とはこのレベルに言及しているはず。
適切って言われても抽象的すぎてわかりませんね。
では”適切さ”をどう判定するか、と言うと判断基準となる情報が必要です。
情報収集手段は主に4つ、それに追加してもう1つ。
・自分の視点からの情報
つまり自分の正面の情報、正しい方向を向くことでより多くのより重要な情報が入手できる
味方のユーザーネームが見える仕様のおかげで、交戦中の味方を見つけやすい
・MAPからの情報
MAPの塗り跡や味方がデスした位置(×マークがMAPに残る)からMAP全体の情報を断片的に入手できる
ダメージを受けている敵に関しては明確な位置まで把握できる
・イカメーターからの情報
どんな状況でも、敵味方の生存状況とスペシャルが溜まっているかどうかを確認できる
・音からの情報
画面外を含む周囲の情報を入手できる
そして追加のもう1つ。
・未来の情報(思考)
前の状況から先の状況を予想できる
分かりやすい例では、5秒前にデスした敵がいまはリス付近にいるという予想
こうして入手した情報を元に、適切なポジションを判断し移動する、適切な方向を向く、適切な行動をする、この繰り返しがスプラトゥーンの立ち回りの全貌です。
ここで強調したいのが、判断の優先順位は立ち位置>>視点>>アクション、ということです。
まず自分が前線に関与しなければ、あるいは敵に囲まれる場所から避難しなければ、試合に貢献できません。
対面を仕掛けるにも相手より有利なポジションから、スペシャルを溜めるにも塗りが稼げる安全なポジションから、ポジションの選択が重要です。
そして適切な立ち位置のノウハウはルール、ステージ、状況ごとに大きく異なります。
これがスプラトゥーンの難しさと言えるでしょう。
私はX底辺くらいの人が特に不足しているスキルは、この「状況別有利ポジの把握」だと思っています。
つまりステージ研究。
私自身、自分の上手さを特に実感する時というのが、「これまでに使ったことないがルートで移動」したり、「これまでに立ったことが無い場所」に立ったり、「これまで潜伏したことがない壁」に潜伏したり、そういう時です。
あとエイムがいい感じにハマったとき。
ここでほぼ3000文字。
”適切さ”の具体的な例に続きます。