小難しく考えても動けないなら意味がない
【XP2900】対面弱くても勝つ方法【スプラトゥーン2】 - YouTube
投稿者のDif氏は黒ZAPで2900達成したプレイヤーで、先日のエリア杯オフラインにも出場されていました。
最近みるようになった方なのですが、いまの自分の悩みやレベルに合った内容でとても刺激を受けています。
さて、本題ですが冒頭の動画で一番ハッとしたのが「私(Dif氏)は試合中敵の位置把握にほとんどの神経を使っています」的なコメント。
「イカマークとカウントはいつでもみれるし」「味方の位置も名前が表示されてるからすぐわかる」と、それくらいは最低条件の大前提として話していますが、
言い換えると「画面内の情報に集中する」ことをとても重視していると受け取れます。
私がみてきた最上位勢の解説動画では、ともすると「この敵はさっきもこのルートで復帰したから~」とか再現性が低く吸収しづらいコメントがあったりしました。
私も「イカマークをみて人数は3対3、さっき〇〇がスペシャル吐いたから当分次はなくて、いまあっちで味方がデスしたのがみえたから少なくとも1枚は敵がいて、正面にダイナモがみえるけどもう1人どこだ、とりあえずここの塗り状況が悪いから裏取りされないように塗っておこう、あと少しでスペシャルが溜まるな、カウントはまだ負けてるからキルがほしい、あっ味方が戦ってるカバーいけそう。けど敵の復帰が間に合うかも、あ~どうしよう、あっみえてなかったスシにやられた……」(この間約2秒)。
漫画じゃないんだから、この一瞬でここまで言語化して論理的に考えている余裕なんてありません。
青文字はみれば分かること、赤文字の部分は考えれば想像できることです。
ただでさえ画面内情報であふれているのに、自ら考えてまで情報を増やそうとしています。
自分の場合、これに近いくらい情報処理を無理矢理頑張っているせいで操作や判断に遅れが出ている節があります。
対してDif氏の動画は少なくとも自分にとって明快で、あくまで画面内から取得できる情報をもとにしていて、判断材料(思考)と結果(行動)に一貫性があって、かつ他の方があまり踏み入れていないミクロな戦術の解説も挟んでくれて新鮮です。
ミクロな戦術の例として、シマネの動画では「クイボの爆風で52のエイムをガバらせる」と言った解説もしており、なんとなく経験はあるけど結果論ではなく上位勢は狙ってやっていたとは。
私の話をすると、X22-23で安定するようになってイカマークをみるのは無意識レベルで自然にできるようになってきました。
でも瞬間瞬間でしかみれていないので、”その瞬間”のイカマーク状態だけみてもったいない行動をとったりしています。
・敵が順番にデスして時間差の全落ちなのに中央のクリアリングをしていて前に出られない
・味方が順番にデスして中央には自分しかいないのに人数有利だと思って前に出てしまう
・(ムツゴのような分断されやすいマップで)局所的には人数有利なのに、マップ全体の人数不利をみて味方の1vs1をスルーしてしまう
最後のムツゴの例がまさに動画内で解説されていることの1つで、何なら人数不利だけど敵に気付かれていないから突っ込むみたいな判断をしていたのは驚きました。
一言でイカマークと言っても自分が自然にみられるのは「グレーになっているアイコンの数」くらい。
知識として、イカマークから取得できる人数状況、デス順、スペシャルの溜まり具合などを把握できればより良い選択の材料になることは知っていますが、意識しないとそれらの情報は右から左、無いも同然です。
その上、スプラトゥーン2はXボタンを押すことで瞬時にマップ全体の塗り状況などを確認することができ、プレイヤーの後ろにカメラがある通常視点とマップ俯瞰視点の使い分けが可能です。
これが今の自分にとっては厄介で、情報の取捨選択ができるレベルにないのに情報量ばかり増えてしまったり、考えることが増えて操作に影響が出てしまったり、情報を取得することばかりにリソースを割いて消化する余裕がなかったりする原因になっています。
蓄積した知識があっても試合中に使いこなせていません。
こういった自分の現状に対して、Dif氏の「画面に映る敵の位置」にフォーカスした解説動画はとてもシンプル。
打開でバンバン突っ込んで死ぬプレイヤーが同じウデマエ帯にいて驚きますよね?
でも彼らはきっと画面内の敵にすごく集中しているからこそ活躍できた試合があって、それで同じウデマエになって同じ部屋でマッチングしているのです。
敵が見えた!→気付かれているなら引く →気付かれていないなら近付く
これはこれでシンプルで強力な行動指針です。
私の場合、自分のキャパシティを上回るほど色々と考えすぎて頭でっかちになっている気がします。
イカマークを”無意識”に確認できるようになったように、あれもこれもと欲張らず1つずつステップアップしていきたいところ。