立ち回りの芯をもつ -何して勝つのか言ってみろ-
「何して勝つのか言ってみろ」
— 特急スーパーちぎれ 敵陣方面 段差下ゆき (@spla_renraku) 2021年9月2日
これに尽きる
金言です。
とは言え私自身、この言葉が頭には残っていても実践はできていませんでした。
私はこれからは毎日10回復唱します。
今回は各プレイヤーはどうやって自チームを勝ちに導くのか、引いては自らの立ち回りの芯(軸)の設定についてのメモです。
勝利の礎 -何して勝つのか-
まず最初に、皆さんはどんなプランをもって試合に臨んでいますでしょうか。
そもそも勝利を目指さず、ミサイル20回打つぞー!とかそういう方は対象外です。
対戦ゲームですから”勝利”を目指すのは当然のことですが、ではその勝利をどうやって導くのか考えたことがありますか。
これが「何して勝つのか言ってみろ」の第一歩です。
勝利条件
スプラトゥーンの特徴的な原則の1つが、直接のキルデスではなくカウントで勝敗が決まること。
「私は勝つためにカウントを進めます!」これは戦略ではありません。
ただの前提です。
どうやってカウントを稼ぐのか、あるいはどうやって相手のカウントを進ませないか、これが我々が持つべき戦略となります。
実際にはかなり細分化できると思いますが、単純化すると大きく以下の2通りしかありません。
「前線に関与する役割」と「オブジェクトに関与する役割」です。
これに「(暫定的に)それぞれをサポートする役割」を加えた3つの役割をチーム4人で全うするのがスプラトゥーンというゲームの本質です。
前線に関与する役割
前線に関与する役割はこのゲームで最も難しく、最も重要です。
上位プレイヤーはこの役割を積極的に買って出ることでチームをキャリーしています。
自然と解説者が解説する立ち回りもほぼすべてこの役割に関して言及することになっています。
キルによって前線を上げ、塗りによって新たな前線を形成し、味方のデスをみて前線を下げ維持する。
これの繰り返しです。
オブジェクトに関与する役割
極端ではありますが、まさとさま戦法に代表されるような立ち回りがこれにあたります。
各ルールで関与する方法、その影響が異なります。
エイムを必要としないため実行難易度が低く、特にナワバリルールは初心者でもルール関与しやすい設計になっています。
それぞれをサポートする役割
前線以外のポジションから塗りやヘイト?でサポートをする役割です。
問題はこの役割だけはいなくても試合が成立する点にあります。
特に野良試合では、勝ちたいなら自ら重要なポジションを担っていくことが大事です。
前線関与やオブジェクト関与の合間に一時的にこの役割にシフトする、くらいの認識でいいと思います。
だって大した役に立っていないから(自戒)。
特に中衛ブキがこの罠に陥りやすいです。
リスクを背負わずに戦える中後衛ポジションは居心地がいいから。
居心地がいいイコール試合に貢献している、ではありません。
戦況をみて前線に飛び込んだり、ルール関与したり別の役割に即座にシフトする判断が問われます。
各役割の優先度
3つの役割には優先度があります。
前線>>オブジェクト>>>サポートです。
味方依存度、試合へのインパクトの大きさとも言えます。
ただしそれぞれの役割は兼任できたり、流動的に移り変わったりします。
例えばまさとさま戦法はオブジェクト関与が前線を上げることにもヘイトを買うことにも直結します。
想像してみてください。
ヤグラ上でバンバンと敵をキルし続けるリッター。1人いればそのままKO勝利できそうですよね。
延々とヤグラに乗り続けるゾンビ傘。それ自体がルール関与、前線上げ、ヘイト買いを兼ねているので、味方がキルさえとれればカウントを大きく稼げます。
ヤグラ周りを一生懸命塗るわかば。結局”誰か”がキルを入れてくれないと前線は動かずひいては試合が動きません。もうアーマーは無いのだから。
ただしこのわかばもステージ理解を深めて重要ポジを塗って占拠した上でキル圧を出してヘイトを買い味方のカバーを誘ったりできれば、それはもう前線に関与できているので問題ありません。
仮まとめ
このような思考をもって「自分がどうやって試合に勝つつもりなのか」を自覚することは非常に重要です。
とりあえず塗って、キルできそうな敵がいたらキルして、人数有利ができたらルール関与して……私自身この程度のゆるい行動指針しかもっておらず、結局のところ居心地の良い中衛ポジで全体の戦況を見守る()試合が多かったです。
バトルレコードで自分の視点を見返すと、自分が自覚していた以上に「何もできていない時間」が長くて驚きました。
常に自分はいま「前線に関与しているのか」「オブジェクトに関与しているのか」「どちらでもないのか」を自問し続け、より厳しい戦局に身を投じることが強くなるための第一歩だと考えます。
私自身、自分の試合中の役割を自覚するようになってから明らかに前線に出る頻度が上がり、自ら勝ち筋を作る試合が増えました。
より具体的な選択肢について次記事に続きます。