スプラのメタを考える、について考える
長くなったので先に結論だけ。
結論:完封されないようにブキ対策は重要だけど、個別のブキメタよりも重視すべき要素がたくさんありそう。
スプラトゥーン2に蔓延るゴキブリどもの天敵を探す今日この頃、いかがお過ごしですか。
まあ上位環境で流行っていること自体がメタりにくいことの証左と言ってもいいような気はしますが、すぐにはこれといったブキが見つかりませんね。
また使用率が高いといってもせいぜい10%程度、黒ZAPだけをメタれたところでそれ以外のブキに対して勝率が低ければ本末転倒です。
(そもそも自分でも黒ZAP使ってますし…)
しかし、スプラトゥーンにおいてブキメタという考えはあまり重視されていないようで、ふと「黒ZAP メタ」とgoogleで検索してみると、なんと私のブログがトップに表示されるんですね。
XP下位の雑魚の空論なのであんまり真に受けないでほしいのですが。
Youtubeで「ZAP メタ」などと検索してみても、「黒ZAPではこう立ち回れ!」的な黒ZAP側視点の解説動画ばかりがヒットして、こちらも黒ZAP対策は簡単に見つかりません。
たしかにスプラは4vs4のチーム戦なので多少ブキ相性が悪くても2vs1に持ち込めばその程度の不利は簡単に覆せます。
でもこれって例えばポケモンとかTCGだったら結構ありえない状況で、ミミッキュとかきせきポリ2とかヌケニンとかの対策って必須ですよね。
1vs1で戦うポケモンシングルバトル環境とは異なる点も多いのは当然ですが、特定の1枠に試合を支配されるリスクを無視していては勝率は安定しません。
じゃあスプラではなぜブキ対策が浸透しないかと言うと、
・ガチマッチならばそもそも敵も味方もランダムなので運要素が強いから個別の対策はコスパが悪い。
・対抗戦では相手の編成をみて2試合目以降は、味方やステージでマッチアップを調整できる。
・技術的な要因(エイム、キャラコン、状況判断)で簡単にトレースできない。
・最上位を除いて勝率6割なら十分合格
要は分が悪い敵とはそもそも戦わない方が楽ということです。
このあたりが個別のブキ対策研究が進まない原因な気がします。
じゃあ、スプラプレイヤーは相手ブキの研究とかしないの?と言うとそんなはずはありません。
実際、過去にフグ、氏がスパイガジェット使い向けの対面講座動画を上げていました。
(例:ヒッセンやノヴァは射程で勝っているから引き撃ちしましょう。デュアルはスライドの方向を予測してタイミングを合わせて詰めましょう。)
また即割りブーム時に爆減ギア、疑似確環境では安全靴の採用率が上がっているはずですし、現在の塗り環境ではラストスパートの採用率は過去最高なのではと思います。(データはありませんが)
つまり、上位プレイヤーになれば各ブキに対して自分の中にある程度の対策をもっているということ。
ただ、どういう訳かそれがあまり公開、共有されていない。
メタ志向が成熟しない理由は想像ですが、こんな感じかなと思います。
個別メタ:ブキ種xステージ数の組み合わせ多過ぎてコスパが悪い。
編成メタ:ほとんどのプレイヤーは持ち替え幅が狭く、相手編成が分かったところで柔軟な対応が難しい。
総論:相手ありきの個別メタよりも、自分のブキの強みを押し付ける立ち回りの確立の方が大事。
最後にパッと思いついた過去上位環境のメタ。
・後衛枠チャー>バレル>クゲ>チャー:チャーより前で戦えて塗れるクゲ、クゲよりキル速が早いバレル、バレルに射程勝ちのチャー
・チャー>わかばH3D(アーマー)>ハイプレ>キャンプ>チャー:いわゆる対面拒否環境
・黒ZAP>わかば:アーマー枠メタ
過去の例をみてもメタとなる対抗馬が少ないブキ(環境ブキ)はしっかりナーフされてきていますね。
前衛に関して言えば、傘、スプスピ、L3リールガン、黒ZAPとヒト速度で相手のエイムをずらして対面していくブキばかりが思い返されます。
そういう意味で.52ベッチューの流行は異例かも。(超初期環境はチャクチブキ(スシ、ホット)にヒッセン、続いてジェッパ(スシコラ、マニュコラ)も流行っていますが。)
黒ZAPがナーフされないと、「黒ZAPのメタは黒ZAP」が本格化してしまうのでそろそろアプデもほしいところ。